Rolleiflexの魅力
私は写真・カメラが好きで、もともとはコンパクトデジタルカメラやデジタル一眼レフカメラを使って撮影したりしていましたが、学研の「大人の科学マガジン」の付録で二眼レフカメラの存在を知り、一気にその魅力に取りつかれました。その中でも特に魅了されたのがRolleiflexです。
二眼レフカメラは一枚撮るのに本当に時間がかかって大変です、フィルムの装填から始まりピント合わせに露出・シャッタースピードの調整と、、
ですが「この一枚を取る!」と入魂して撮った一枚は、スマホで「バシャバシャ」撮ったものとは全くの別物です。
ここでは、これから二眼レフカメラを始めようとしている方、またRolleiflexを使ってみたいと思っている方へ、その魅力と歴史をお伝えしたいと思います。
Rolleiflexは二眼レフカメラの元祖

Rolleiflexの出発点となった「Heidoscop」
1929年にドイツで誕生したRolleiflexは、世界で初めての”実用”二眼レフカメラでもありました。
創業者
- パウル・フランケ(Paul Flanke)
「1888年-1950年」 - ラインホルト・ハイデッケ(Reinhold Heidecke)
「1881年-1960年」
Rolleiflexが誕生した頃はまだローライ社ではなく、前身のフランケ・ウント・ハイデッケ社でした。
創業当時、パウル・フランケは31歳、ラインホルト・ハイデッケは38歳。
三眼カメラが出発点
二眼レフカメラ誕生の元となったのが、三眼カメラと呼ばれる「ステレオカメラ」です。
なので発想としては、一眼レフカメラにレンズを加えたものではなく、三眼カメラからレンズを減らしたものになります。
名前の由来
Rolleiflex名前の由来は
- Roll
- Reflex
この2つから来ています。
Roll(ロール)を使用したReflex(レフレックス)カメラ。
当時、日本ではローライフレックスではなく「ローリーフレックス」と紹介されていました。
レンズの魅力


Rolleiflexには高級レンズが使われているのも魅力の一つです。
■世界最高峰のレンズを搭載
■2つのレンズの特徴を一言で表すと
- プラナーは「柔らかい」
- クセノタールは「シャープ」
なので、プラナーは「人物」の撮影向きで、クセノタールは「風景」撮影向きとなります。
これからRolleiflexの購入を検討している方は、主に何を撮影するかによって選ぶと良いと思いますが、そうは言っても両方とも世界最高峰のレンズで「向きは」あっても「不向き」は無いと言われる程なので、そこまで気にするポイントでもありません。
戦後に二眼レフカメラブームが起こる
1929年に誕生したRolleiflexですが、二眼レフカメラが一大ブームとなったのは戦後の1950年頃でした。
1950年頃ですとRolleiflexでは「3.5・2.8A」、Rolleicordでは「Ⅲ」が登場した頃です。
やがてRolleiflexはあの「Leica」と並び世界最高峰のカメラと呼ばれるまでになります。
Rolleiflexに付いた肩書
世界中でブームを巻き起こしたRolleiflexには様々な肩書が付いています。
- 元祖二眼レフカメラ
- 二眼レフカメラの頂点
- 二眼レフカメラの最高峰
- 二眼レフカメラの王様
など。
Rolleiの二眼レフカメラは続いている

2001年に登場した2.8FX
二眼レフカメラやRolleiflexと言うと昔の”クラシックカメラ”のイメージが強いですが、ローライ社は現在でも健在で二眼レフカメラも販売されています!
※ローライ社は1981年に倒産していますが、翌年には再建されています。
2018年現在、日本代理店となっているのは「ケンコープロフェショナルイメージング」と言う会社です。
- Rolleiflex 2.8FX
- Rolleiflex 4.0FW
- Rolleiflex 4.0FT
この3機種が現在でも販売されています。
希望小売価格は2.8FXが「95万円」4.0FWが「98万円」4.0FTが「108万円」とかなり高価。
終わり
以上、Rolleiflexの魅力・誕生から現在に至るまでを簡単にご紹介しました。