二眼レフカメラとは何か?
二眼レフカメラは一見すると古風ながらも、実は高度な技術を持つカメラです。このカメラはビューレンズとテイクレンズと呼ばれる二つのレンズを備えています。
ビューレンズはユーザーがファインダーを通して被写体を確認するためのレンズです。一方、テイクレンズは実際の写真撮影に使用されます。
このカメラはかつて報道写真などでよく使われていたため、その品質は非常に高いです。しかし、トイカメラのようにビビッドな色彩や曖昧なピントを求める場合には二眼レフカメラはおすすめできません。
この記事では二眼レフカメラの魅力・特徴、中古で購入する際の注意事項を学ぶことが出来ます。
操作性:手動での細かい設定が必要
二眼レフカメラは電池を使わず全ての操作が手動です。フィルムをセットしてからシャッター速度や絞り値を調整し、ピントを合わせるまで全て手動で行います。
一見、操作が難しそうに感じるかもしれませんが、実際には非常に直感的であり使いこなせば非常に満足のいく写真が撮ることができます。
特徴的なファインダー:ウエストレベルファインダー
二眼レフカメラの一つの大きな特徴は「ウエストレベルファインダー」と呼ばれる独特のファインダーです。
このファインダーはカメラを胸の高さで持ち、上から覗き込む形で使用します。ただし、このファインダーの映像は左右が反転しているためフレーミングには少し慣れが必要になります。
スクエアフォーマット:12枚の貴重なショット
一般的な二眼レフカメラでは「スクエアフォーマット(正方形の写真)」が基本です。
一本のフィルムで撮れる写真は12枚と、35mmフィルムカメラと比べて少ないかもしれませんが、その分一枚一枚を大切に撮影することができます。
レンズ交換の制限とシンプルさ
ほとんどの二眼レフカメラではレンズの交換をする事はできません。
これは、一見すると制限のように感じますが、実際にはそのシンプルさが多くの人々に愛されています。
近接撮影の難しさと解決策
二眼レフカメラは近接撮影には向いていません。これは、ビューレンズとテイクレンズの位置が異なるため視差が生じるからです。
しかし、視差補正機構を備えたクローズアップレンズや三脚座が存在するため、この問題も一定程度は解決可能です。
中古カメラの選び方:ポイントと注意事項

中古の二眼レフカメラを購入する際には多くの要素を考慮する必要があります。
保証の有無、カメラの状態、価格、販売店の信頼性など、慎重に選ぶことで長く愛用できるカメラに出会えるでしょう。
以下にポイントと注意事項をまとめています。
保証の有無
中古カメラを購入する際の最も重要なポイントは保証の有無です。保証があれば何らかの問題が発生した場合に修理や交換が可能です。
特に二眼レフカメラは精密な機械部品を多く含むため、保証は非常に重要です。
カメラの状態を確認
外観だけでなく「レンズ、シャッター、ファインダー」などの状態もしっかりと確認しましょう。
特にレンズにキズやカビがないか、シャッターが正確に動作するかなどは必見です。
価格と性能のバランス
中古カメラの価格は、その性能やブランド、状態によって大きく異なります。
予算に合わせて最もコストパフォーマンスの高いカメラを選ぶことが重要です。
販売店の信頼性
オンラインショップ・実店舗のどちらで購入するにしても、販売店の評判や信頼性は確認しておくべきです。
特にオンラインでの購入の場合、評価やレビューをしっかりと読むことをおすすめします。
アクセサリーと付属品

ストラップなど、必要なアクセサリーが付属しているかも確認ポイントです。
特に二眼レフカメラの場合、専用のケースやレンズキャップがあると便利です。後から別途アクセサリーを単品で揃えるとなると、結構な出費になります。
使用目的に合った選び方
二眼レフカメラは多種多様です。
風景撮影からポートレート、ストリートフォトグラフィまで、自分の主な使用目的に最も適したモデルを選びましょう。
購入後のサポート
修理やメンテナンスが容易にできるかどうかも中古カメラ選びの重要なポイントです。
特に古いモデルの場合、修理部品がないと修理ができない場合もありますので、その点も考慮に入れると良いでしょう。
二眼レフカメラとは?まとめ
二眼レフカメラはその独特の特性と操作性から一見難しそうに見えますが、実際には非常に魅力的なカメラです。手動操作の細かさや独特のファインダー、そしてスクエアフォーマットなど、多くの特性がこのカメラを独特なものにしています。
近接撮影の難しさやレンズ交換の制限もありますが、それらはこのカメラの個性とも言えるでしょう。中古市場での購入を考える際には、保証のあるものを選ぶことで長く愛用することができるでしょう。