カメラ愛好家やコレクターの間で絶大な人気を誇る「ベビーローライのグレーモデル」は、ローライフレックスの二眼レフカメラシリーズの中でも特に注目されています。
特に「カメラ女子」に人気のこのモデルは、その愛らしいサイズ感と機能性で多くのファンを魅了してきました。
しかし、この記事では一般的にはあまり知られていない事実に光を当てます。
それは、実は「ブラックモデル」の方が生産数が少なく、より希少価値が高いということです。
ベビーローライのグレーモデルの魅力と、その影に隠れたブラックモデルの秘密に迫ります。
- ベビーローライのグレーモデルは、4×4版のシリーズで特にカメラ女子に人気がある。
- 正式名称は「Rolleiflex 4×4 Gray Model」で、1957年に発売された。
- グレーモデルはレンズやフィルム巻き上げ機能に変更があるなど、戦前モデルとは異なる仕様と外観を持つ。
- グレーモデルと同時期に発売されたブラックモデルは、外装の色が異なる以外は基本性能に変更がないが、生産台数が少なく希少である。
ベビーローライで一番人気のグレーモデル!
二眼レフカメラのローライフレックスの中でも、特にカメラ女子に人気の機種が「ベビーローライ」と呼ばれる「4×4版」のシリーズです。
ベビーローライの中でも特に人気があり、ベビーと言ったら「これ!」
と、言われるのが「グレー」モデル。
それからもう一つ、あまり知名度が無い(?)
ベビーローライ最後のモデルとなった「ブラック」モデル。
ここでは、ベビーローライの「グレー・ブラック」の2機種について詳しく解説します。
- 4×4 グレーモデル
- 実は希少なブラックモデル
- ローライフレックス 4×4 グレー&ブラック|スペック
4×4 グレーモデル
ベビーローライシリーズで圧倒的な人気・知名度を誇る「グレー」モデル。
ただしベビーローライと言うのは「愛称」で、正式名称は「Rolleiflex 4×4 Gray Model」です。
第二次世界大戦の影響で1944年から生産を中断していたローライが、戦後1957年に発売したのがグレーモデルです。ベビーローライと言えばこれを思い浮かべる方は多いと思います。
戦前に発売されていたタイプ1~4までとは「仕様・外観」ともに大きく変更されています。
従来機種との大きな違い
- レンズがテッサーから「シュナイダー・クセナー」に
- フィルムの巻き上げに「オートマット」式を採用
- フィルムの巻き上げが「ダイヤル」式に変更
- ライトバリュー(LV)システムを搭載(解除可)
オートマットやライトバリューの採用により、以前のモデルよりも一気に扱いやすくなりました。
フィルムの巻き上げもクランクレバーよりもダイヤル式の方が操作しやすいです。
ライトバリューを解除して好きな値に設定することも可能で、「絞りレバー」を押し込むことにより解除できる仕組みになっています。
中古市場でもかなり多く出回っているので「オークション・フリマ」を覗けば出品されているので入手可能です。
実は希少なブラックモデル
1963年にはグレーモデルの色違いの「ブラックモデル」が登場します。
正式名称は「Rolleiflex 4×4 Black Model」。
グレーの外装をブラックに変更したのみで、基本性能に変更はありません。
ブラックは一般的なカラーですが、このモデルは生産台数がわずか「5,000台」と少なく希少となっています。
シリアルナンバーが混在
シリアルナンバーで注意したいのが、「2064000-2064999」に該当している個体です。
何と、このシリアルナンバーは「グレーとブラック」ともに該当しており、2機種が混在しています。
ローライフレックス 4×4 グレー&ブラック|スペック
・名称:Rolleiflex 4×4 Gray Model/Black Model
・製造期間:Gray:1957-1963/Black:1963-1968
・撮影レンズ:シュナイダークセナー60㎜ f3.5
・ビューレンズ:ハイドスマート60㎜ f2.8
・シャッター:シンクロコンパーMXV CR00 B・1~1/500秒
・サイズ:64×81×123
・重量:680g
・シリアルナンバー:Gray:2000001-2063999/混在:2064000-2064999/Black:2065000-2069120
まとめ:ベビーローライ|人気のグレー、希少なブラック
記事のポイントをまとめます。
- ベビーローライは4×4版のシリーズでカメラ女子に人気
- グレーモデルはベビーローライシリーズで最も人気がある
- 正式名称は「Rolleiflex 4×4 Gray Model」
- 1957年に戦後発売されたモデル
- 戦前のモデルとは仕様・外観が大きく変更されている
- レンズがテッサーからシュナイダー・クセナーに変更された
- フィルムの巻き上げがオートマット式、ダイヤル式に変更
- ライトバリュー(LV)システムを搭載している
- ライトバリューは解除して手動設定も可能
- 中古市場で入手可能
- ブラックモデルは生産台数が少なく希少
- シリアルナンバーでグレーとブラックが混在する場合がある