女子に人気のベビーローライ!全モデルを詳しく解説します

ベビーローライは一般的なローライフレックスが「6×6 版」であるのに対して、4×4 版として知られ、フィルムとしては「127 フィルム」を使用します。

このカメラはその小さく「可愛らしい」姿から「おもちゃ」のような印象を持たれることが多いですが、機能面では決してローライフレックスにも劣っていません。

この可愛らしいデザインから「ベビーローライ」という愛称で呼ばれ、特にカメラ女子からの人気が高まっています。

この記事では小さくて可愛い「ベビーローライ」の全モデルについて詳しく解説していきます。

記事のポイント
  1. ベビーローライは「4×4 版」で、一般的なローライフレックスとは異なり「127 フィルム」を使用する。
  2. ベビーローライはその小さく「可愛らしい」デザインから、カメラ女子に特に人気がある。
  3. 「ベビーローライ」という名前はアメリカ市場向けの「愛称」で、正式名称は「Rolleiflex 4×4」である。
  4. 初代ベビーローライは1931年に登場し、ローライフレックス・スタンダードが発売される前のモデルである。

ベビーローライ|女子に人気の小さいローライフレックス

ここでは「ベビーローライ」と呼ばれるモデルを解説します。

一般的なローライフレックスは「6×6版」であるのに対して、ベビーローライは「4×4版」で、フィルムはベスト版と呼ばれる「127フィルム」を使用します。

  • カメラ女子に人気!?
  • Rolleiflex 4×4 Type1
  • Rolleiflex 4×4 Type2/Type3
  • Rolleiflex 4×4 Type4
  • Type1~4の見分け方

カメラ女子に人気!?

ボディサイズもローライフレックスを小さく「可愛らしい」姿で”おもちゃ”のような印象ですが、機能面では劣っていません。
その可愛らしい姿からベビーローライと呼ばれ、カメラ女子からも人気があります。

しかし「ベビーローライ」と言うの名はアメリカ市場向けに付けられた「愛称」であって、正式名称ではありません。

正しくは「Rolleiflex 4×4」です

Rolleiflex 4×4 Type1

初代ベビーローライが最初に登場したは1931年(昭和6年)、ローライフレックス・スタンダードが発売される前年です。
機種自体は少ないのですが、意外と歴史は古いんですね。

スタンダードはベビーローライをベースに6×6サイズにしたもの

名称は「Rolleiflex 4×4 Type1」。
ローライフレックス・オリジナルを原型として、4×4サイズに変更したものです。
フィルムの巻き上げには「赤窓」方式です。

タイプ1には、f3.5とf2.8の2つのモデルがありました。
また、ローライフレックスの中で「クランクレバー」を初めて取り入れたモデルでもあります。

ネームプレートには初期のRolleiflexの書体が使用されています。

上下のレンズにカバーが付いていないのが特徴

Rolleiflex 4×4 Type2/Type3

4×4 Type2

1933年(昭和8年)にはタイプ1を改良したモデル、タイプ2が登場します。
主な改良点は、ビューレンズにカバーが付いたことと、シャッタースピードと絞りの目盛りが上部に表示されるようになっています。

タイプ2が登場した翌年の1934年には、早くもタイプ3が登場します。
主な変更点はシャッターが「コンパー」から「コンパーラピッド」になったこと。

この変更により、シャッタースピードが最速1/300秒だったのに対して、タイプ3は1/500秒となりました。

Rolleiflex 4×4 Type4

1938年(昭和13年)にはタイプ4が登場します。
ベビーローライの中では、第二次世界大戦前に作られた最後のモデルになります。

タイプ4でようやく上下のレンズ共にカバーが付けられ、撮影レンズ側にはバヨネットも装着されました。

タイプ4には「軍用」モデルが存在してる

Type1~4の見分け方

ベビーローライのタイプ1から4までは見た目で同じように見えます。
以下に区別ための特徴をそれぞれ記します。

タイプ1の特徴

  • ビュー・撮影レンズともにカバーが付いて無い

タイプ2の特徴

  • ビューレンズ側にのみカバーが付いている

タイプ3の特徴

  • 撮影レンズ外周に「COMPUR-RAPID」と表記されている

タイプ4の特徴

  • ビュー・撮影レンズともにカバーが付いている
  • 撮影レンズにバヨネットが付いている

ベビーローライ|モデル別スペック表

  • ローライフレックス 4×4 タイプ1
  • ローライフレックス 4×4 タイプ2/3
  • ローライフレックス 4×4 タイプ4

ローライフレックス 4×4|タイプ1

スペック

・名称:Rolleiflex 4×4 Type1
・製造期間:1931-1933
・撮影レンズ:カール・ツァイス テッサー60㎜ f3.5/f2.8
・ビューレンズ:ハイドスコープアナスティグマット60㎜ f2.8
・シャッター:コンパーC00 T・B・1~1/300秒
・サイズ:60×77×107
・重量:490-520g
・シリアルナンバー:127000-523000

ローライフレックス 4×4|タイプ2/3

スペック

・名称:Rolleiflex 4×4 Type2/3
・製造期間:Type2:1933-1934/Type3:1934-1938
・撮影レンズ:カール・ツァイス テッサー60㎜ f3.5/f2.8
・ビューレンズ:ハイドスコープアナスティグマット60㎜ f2.8
・シャッター:Type2(Type1と同じ)Type3:コンパーラピッドCR00 T・B・1~1/500秒
・サイズ:60×77×107
・重量:525-560g
・シリアルナンバー:127000-523000

ローライフレックス 4×4|タイプ4

スペック

・名称:Rolleiflex 4×4 Type4
・製造期間:1938-1941
・撮影レンズ:カール・ツァイス テッサー60㎜ f2.8
・ビューレンズ:ハイドスコープアナスティグマット60㎜ f2.8
・シャッター:コンパーラピッドCR00 T・B・1~1/500秒
・サイズ:60×77×107
・重量:540g
・シリアルナンバー:622000-734000

まとめ:カメラ女子に人気のベビーローライ

記事のポイントをまとめます。

  • ベビーローライは「4×4 版」で、一般的なローライフレックスとは異なる
  • 使用するフィルムは「127 フィルム」と呼ばれるベスト版
  • ボディサイズは小さく、可愛らしい姿が特徴
  • 機能面では一般的なローライフレックスに劣らない
  • カメラ女子からの人気が高い
  • 「ベビーローライ」という名前はアメリカ市場向けの愛称
  • 正式名称は「Rolleiflex 4×4」
  • 初代ベビーローライは1931年に登場
  • クランクレバーを初めて取り入れたモデルでもある
  • ネームプレートには初期のRolleiflexの書体が使用されている
  • タイプ4では上下のレンズ共にカバーが付けられ、撮影レンズ側にはバヨネットも装着された