手のひらサイズのミニチュアカメラ「Rolleiflex MiniDigi AF5.0」は、Rolleiflexシリーズの完成型と言われる名機「Rolleiflex 2.8F」をモデルにしています。
ただの飾りや置物ではなく、実際に撮影が可能なこのカメラは、Rolleiの日本総代理店である「駒村商会(当時)」から発売されました。
この記事では、Rolleiflex MiniDigi AF5.0の魅力や特徴、そしてファインダーを逆像表示にする秘密の裏技について詳しく解説しています。
- Rolleiflex MiniDigi AF5.0の発売背景やモデルとなった名機「Rolleiflex 2.8F」の情報。
- このカメラがただの飾りや偽物ではなく、実際に撮影が可能であること。
- Rolleiflex MiniDigi AF5.0の特徴や使用感、ファインダーの逆像表示に関する裏技。
- Rolleiの日本総代理店「駒村商会(当時)」との関連性やカメラの価格情報。
本格ミニチュアカメラ|Rolleiflex MiniDigi AF5.0
愛称は「ミニデジ」
ここで取り上げるカメラはRolleiflex MiniDigiという”手のひらサイズ”のミニチュアカメラです。
このカメラのモデルとなったのが、Rolleiflexシリーズの完成型と言われる名機「Rolleiflex 2.8F」です。
ちゃんと撮影することも可能で、Rolleiの日本総代理店である「駒村商会(当時)」から発売されていたので「Rollei」の名が入っています。
ここではRolleiflex MiniDigiについて詳しく解説してきます。(裏技もあるよ!)
- 実物のRolleiflexとのサイズ比較
- Rolleiflex MiniDigiは2タイプ発売された
- あくまで二眼レフカメラ風
- 持ち歩く際の注意事項
- ファインダーの表示を”逆像”にする方法
- 各部紹介
- 作例紹介
実物のRolleiflexとのサイズ比較
モデルとなったRolleiflex 2.8Fは筆者が持っていないため、Rolleiflex 2.8Eとの比較になります。
Rolleiflex2.8Fモデルを忠実に再現していますが、実機に比べると若干「縦に細長い」シルエットになっています。
Rolleiflex MiniDigiは2タイプ発売された
2004年7月に初代Rolleiflex MiniDigiが発売されました。
発売当初はブラックのみでしたが、2006年11月に発売から2周年を記念してレッドが1500台限定で発売されました。
また、それと同時にテディベアがセットになった「Teddy&MiniDigi 限定バージョン」も50セット限定で発売されました。
4年後の2008年2月に後継機のRolleiflex MiniDigi AF5.0が発売となり、カラーはブラックとレッドが同価格で用意されました。
- 初代:Rolleiflex MiniDigi(定価39,800円/限定レッド44,100円/テディベアセット59,850円)
- 2代目:Rolleiflex MiniDigi AF5.0(定価41,000円)
現在ではどちらも生産終了となっているので、新品を定価で入手するのは困難です。オークションなど中古では定価以下で入手が可能です。
■2機の大まかな違い
サイズ、重量などは同じで、外観に違いもありません。
初代が画素数300万画素に対して、2代目のAF5.0は画素数が500画素にアップしてオートフォーカスに対応しました。
※画質はガラケーの「写メ」を想像して頂ければと思います。
■専用アクセサリー
MiniDigi専用のアクセサリーとして、本革製のケースやマグネットで付けるだけの簡単装着ができるコンバージョンレンズ「ワイド&マクロ」も発売されました。
あくまで二眼レフカメラ風
Rolleiflex MiniDigiは、上からファインダーを覗いて撮るという本物の二眼レフカメラと同じ撮影方法です。
さらに、1枚撮る毎に「クランクレバー」を巻かないと次の撮影ができない点でも本物と同じです。
さらに、実際の二眼レフカメラは「上のレンズがビュー用で下のレンズが撮影用」ですが、Rolleiflex MiniDigiの場合はビューと撮影のどちらも下のレンズで行っています。
Rolleiflex MiniDigiには本物さながらの革ひも(ネックストラップ)が付属されています。 発売当初は小さなRolleiflexを首から下げて、気分よくお散歩へ出かけた方も多かった事でしょう! しかし、ここで”ある事”が多発したのです!それは電池蓋が「外れやすい」という不具合。 首から下げて歩いている間に電池蓋が落下していて、帰宅したら「蓋が無くなってる!」この声が当時は本当に多かったです。 運よく落ちたことに気づいた方は、また落ちるんじゃないかと恐ろしくて持ち出せない、なんて言う方もいました。 対策としてセロテープで止める等がありましたが、見た目重視の高級ミニチュアカメラがチョット台無しな感じに…。 私のAF5.0は落下することはありませんでしたので、初代MiniDigiに多かったのかもしれません。 たまにオークションに出品されているMiniDigiの商品説明文を見ると「蓋が欠品してます」となっているのは多分上記のようなことがあったのではないかと思います。 AF5.0の取扱説明書には、 「※底蓋は本体から外れます。落下や紛失にはご注意ください。」 との記載があります。ちなみに蓋が無くても電源は入りますし、撮影もできます。 二眼レフカメラのファインダーは「逆像」で映し出されるのが特徴の一つでもあります。 Rolleiflex MiniDigiはデジタルカメラなので、ファインダーに表示されているのは逆像ではなく「正像」です。 ところが、ある操作をすると本物の二眼レフカメラのように「逆像」で表示することができるのです! これは「取扱説明書」にも載っていない方法なので、駒村商会が仕込んだ「遊び心」なのでしょう。 これでワザと逆像表示にすることができます。 ここでは各部の名称と役割の説明をします。 左側面は全てダミーとなっているので省いてあります。 スポーツファインダー窓は、あくまで雰囲気を味わうための「再現」との事なので、この窓を覗いて撮影すると画像がズレます。 Mini Digiに使用する電池は「CR2」電池です。 あまり買う機会がない電池ですが、家電量販店やホームセンターで売っていますよ! 実際にRolleiflex MiniDigi AF5.0で撮影した作例です。 こんな感じの写真が撮れます、これはこれで味が合って良いですよね。 撮影した画像はもちろん「真四角」の写真になりますよ!持ち歩く際の注意事項
電池蓋が落下する事象が多発
初代ミニデジに多く見られた
ファインダーの表示を”逆像”にする方法
取扱説明書にも載っていない
正像に戻す時は、もう一度同じ操作をすれば元に戻ります。各部紹介
CR2電池
作例紹介
まとめ:本格ミニチュアカメラ|Rolleiflex MiniDigi AF5.0