この記事では、ローライフレックスでの接写撮影を可能にするためのアクセサリー「ローライナー」について詳しく解説しています。
ローライフレックスはその独特の魅力で多くのフォトグラファーから愛されていますが、接写撮影には特別なアクセサリーが必要になります。
この記事では、その「ローライナー」の効果や取り付け方、そして使用する際の注意点について、ローライフレックスで接写を楽しみたい方々に向けて詳しく紹介しています。
- 「ローライナー」というアクセサリーの存在とその効果
- ローライフレックスやローライコードの接写用レンズとしてのローライナーの役割
- ローライナーの正しい取り付け方と使用方法
- ローライナーを使用する際の注意点や適切なバヨネットタイプの選び方
ローライフレックス用接写レンズ|ローライナー
ここではローライフレックス用接写レンズ「ローライナー」というアクセサリーについて、その効果や取り付け方から注意点などを詳しく解説したいと思います。
- ローライナーとは?
- 軽量で携帯にも便利
- 対応するバヨネットタイプ
- 取り付け方
ローライナーとは?
まず、ローライナーとはローラフレックスやローライコードの接写用レンズで、レンズ交換ができないローライの二眼レフカメラで接写が出来るようするために用意されたアクセサリーです。
1950年代から1980年代前半まで製造されたロングセラー商品で、現在でも中古市場で沢山出回っていますのでローライのアクセサリーでは比較的入手しやすいです。
「撮影用レンズ」と「ビュー用レンズ」の2つで1セットになっています。
1~3までのタイプがあり、それぞれ接写できる距離に違いがあります。
- タイプ1:100㎝~45㎝
- タイプ2:50㎝~31㎝
- タイプ3:32㎝~24㎝
軽量で携帯にも便利
レンズと聞くと重そうなイメージがありますよね?
ただでさえ重いローライフレックスが更に重くなるのか…と思わるかも知れませんが、ローライナーはアルミ製でとっても軽量なんです。
コンパクトな専用ケースにスッポリと収まり、ケース自体もストラップに取り付けが出来るようになっているなど、持ち運びにも考慮されています。
対応するバヨネットタイプ
ローライフレックスやコードならどれでも装着できる訳ではなく、対応するバヨネットタイプを選ぶ必要があります。
■ローライナー対応バヨネットタイプ
- タイプⅠ(Φ28.5㎜)
- タイプⅡ(Φ34㎜)
- タイプⅢ(Φ38㎜)
- タイプⅣ(Φ40㎜)
タイプ1は主にローライコード用で、タイプ2は主にローライフレックス3.5用、タイプ3が主にローライフレックス2.8用です。タイプ4に関してはローライフレックス4.0FW用となります。
※バヨネットに関しては別記事にて、さらに詳しく解説しています。
取り付け方
装着は一眼レフカメラのようにレンズごと交換するわけではなく、ローライナーの脱着のみですのでとっても簡単です。
➀撮影用レンズを装着する
バヨネットのツメに合わせて”時計回り”に回すと取り付けできます。
一見、大きい方かと思われますが小さいほうが撮影用になります。
②ビュー用レンズを装着する
同じ要領でビュー側も取り付けます。
ビュー用にのみ「赤い印」があるので、最初に写真の位置にくるようにセットして下さい。
③赤い印が上部にくるように合わせる
写真のように赤い印が上部にきているか確認して下さい。
この位置にきていないと、正確なフレーミング・フォーカシングができないので注意が必要です!
まとめ:ローライフレックス用接写レンズ「ローライナー」
記事のポイントをまとめます。
- ローライフレックス用の接写レンズは「ローライナー」と呼ばれる
- ローライナーはローラフレックスやローライコードの接写用レンズである
- ローライの二眼レフの最短撮影距離は約 90 ㎝である
- ローライナーは1950 年代から 1980 年代前半まで製造されたロングセラー商品である
- ローライナーは「撮影用レンズ」と「ビュー用レンズ」の2つで1セットになっている
- タイプごとに接写できる距離が異なる(タイプ1:100 ㎝~45 ㎝、タイプ2:50 ㎝~31 ㎝、タイプ3:32 ㎝~24 ㎝)
- ローライナーはアルミ製で軽量である
- 赤い印を上部に合わせることで正確なフレーミング・フォーカシングが可能である
- ローライナーはコンパクトな専用ケースに収納可能である
- ローライフレックスやコードに装着する際は、対応するバヨネットタイプを選ぶ必要がある
- ローライナーの取り付けは簡単で、レンズごとの交換は不要である