この記事では、二眼レフカメラの元祖として知られるローライフレックスの魅力をさらに引き出すための「純正レンズアクセサリー」に焦点を当てています。
ローライフレックスはその独特のデザインと機能性で多くのカメラ愛好者から支持を受けていますが、その魅力はカメラ本体だけに留まりません。
本記事では、ローライフレックスのレンズアクセサリーに関する全ての情報と、その使用方法を解説しています。
ローライフレックスを持っている方はもちろん、これから購入を検討している方にも役立つ情報が満載となっています。
- ローライフレックスの純正レンズアクセサリーの種類と特徴
- 各アクセサリーの具体的な使用方法や機能
- ローライフレックスのアクセサリーがカメラの機能や撮影技術をどのように拡張するか
- 各アクセサリーの市場での入手可能性や相場価格
ローライフレックス|純正レンズアクセサリー 一覧
二眼レフカメラの元祖、ローライフレックスには様々なシリーズが発売されましたが、カメラ本体と同様に独創的なアクセサリーも沢山登場しています。
ここではローライフレックスの純正レンズアクセサリーをまとめて紹介・解説します。
※レンズアクセサリーの装着はバヨネットサイズを合わせる必要があります。
機種ごとのサイズ確認方法は以下の記事を参照して下さい。
- Rolleilux|ローライルックス
- Rollei Mutar|ローライムター
- Lens cap|レンズキャップ
- Lens hood|レンズフード
- Rolleinar|ローライナー
- Rollei Micro Adapter|ローライマイクロアダプター
- Rolleisoft|ローライソフト
- Bernotar|ベルノター
- Filter|フィルター
- Magnar|マグナー
- Anglemirror|左右撮影用ミラー
- Rolleiphot|ローライフォト
Rolleilux|ローライルックス
ローライルックスは露出計が付いたレンズフード。
コンパクトに収納することができるのが便利ですが、バヨネットサイズⅠのみ対応。
ローライルックスはアクセサリーの中でもレア物です。
国内のオークションではあまり出ませんね、海外でも数点出品がある程度で「2万円~4万円」が相場です。
登場から50年以上経過していますので、露出計の精度は期待できませんがシルバーメタルがカッコイイのでコレクション用として。
Rollei Mutar|ローライムター
ローライムターは焦点距離を変えることができるレンズアダプターです。
- 1.5倍の望遠タイプ
- 0.7倍の広角タイプ
の2タイプあり、バヨネットサイズに応じたタイプがそれぞれ用意されています。
中古でもそこそこ出回っていますが、価格は6~7万円が相場で10万円を越える場合もあります。
ムターの装着方法
ローライムターの使用方法は中々厄介です。
- 撮影レンズ用ムターのバヨネットを回転させて、適正な位置に合わせる
- ビューレンズ用のバヨネットに上から引っ掛けるようにして取り付ける
- 撮影レンズにムターを取り付ける
- 時計回りにダイヤルを回転させて固定する
Lens cap|レンズキャップ
ローライのレンズキャップは2種類あります。
- 金属製のレンズキャップ
- ゴム製のレンズキャップ
金属製はバヨネットタイプで、ゴム製はレンズにはめ込むタイプになります。
両方ともサイズ・形が違うので購入の際は注意が必要です。
レンズキャップはまだまだ入手しやすいです、5,000円以下で購入できるでしょう。
Lens hood|レンズフード
レンズフードは殆どが金属製でバヨネット式です。
バヨネットサイズⅢに限り「ラバー製」もあり、レンズの保護に加えて有害な光をカットできます。
ローライの撮影レンズは非常に柔らかいため傷が付きやすい、またコーティングが弱いため逆光でフレアが出やすいと言われています。
なので、外で持ち歩く際にはレンズフードの装着をオススメします。
レンズフードも比較的入手しやすく、5,000円~10,000円で十分入手できます。
一般的に出回っている物は写真の「ロゴ」が多いですが、違うデザインのロゴも存在するらしい。
Rolleinar|ローライナー
ローライに限らず、二眼レフカメラはレンズ交換ができないので「接写はできない」と思われがちなようです。しかし、このローライナーを使えば接写ができます!
ローライナーは「ビューレンズ用と撮影レンズ用」の2個セットになっています。
■接写距離
- 100㎝~45㎝
- 50㎝~31㎝
- 32㎝~24㎝
の3タイプがあり、さらにそれぞれのバヨネットサイズ用に3タイプあります。
※テレローライには専用の「ローライナー0.35/0.7」が用意されています。
ローライナーもまだまだ入手可能で、5,000円~15,000円が相場。
ローライナー以外にも「初期接写用補助レンズ」プロクサーと言う物があります。
プロクサーには2タイプあり、タイプ1が50㎝、タイプ2が33㎝までの接写が可能。
ローライナーの取り付け方
- 撮影用レンズにローライナーを装着する(小さい方)
- ビューレンズにローライナーを装着する(大きい方)
ビューレンズ用のローライナーは、赤い印が上にくるように装着しないとピント調整が正確にならないので注意。
※ローライナーに関しては別記事にて詳しく解説しています。
Rollei Micro Adapter|ローライマイクロアダプター
これは顕微鏡アダプターで、顕微鏡に置いた対象物を撮影することができます。
また、ローライマイクロプリズムとの併用も可能です。
オークションでもそこそこ出品されており、10,000円以下で入手可能です。
Rolleisoft|ローライソフト
ソフトフォーカスレンズ。「タイプ0・タイプ1」があり、2つの違いはボケ具合の差です。
1950年以前はデュトーと言う名称でした。
Bernotar|ベルノター
PLフィルター。装着はバヨネットサイズⅠ型。
Filter|フィルター
ローライフィルターは、カラー・モノクロなど20種類以上あり、全てのバヨネットサイズが用意されている。
オークションなので入手可能で、価格も安いもので1,000円~2,000円ほど。
Magnar|マグナー
望遠レンズ。これを付けると焦点距離を4倍にすることができます。
かなりの大きさで実用的では無く生産されたのは、わずか500個。
オークションでは50,000万円以上で取引される。
Anglemirror|左右撮影用ミラー
これを装着すると左右の被写体が撮影ができます。
Rolleiflex「スタンダード用・4×4用・スタンダードと4×4両用」の3タイプがある。
Rolleiphot|ローライフォト
ローライフォトをビューレンズに装着すると、フォーカシングスクリーンにて撮影レンズと同じ被写界深度での確認が可能になります。
全部で5タイプある。
まとめ:ローライフレックスの純正レンズアクセサリー
記事のポイントをまとめます。
- ローライフレックスの純正レンズアクセサリーは独創的で多岐にわたる
- ローライルックスは露出計付きのレンズフードで、コンパクトに収納可能である
- ローライムターは焦点距離を変更できるレンズアダプターで、1.5倍の望遠タイプと0.7倍の広角タイプがある
- ローライマイクロアダプターは顕微鏡アダプターで、顕微鏡での撮影が可能である
- ローライソフトはソフトフォーカスレンズで、ボケ具合の違いで「タイプ0・タイプ1」が存在する
- ベルノターはPLフィルターで、バヨネットサイズⅠ型での装着が可能である
- ローライフィルターはカラー・モノクロなど20種類以上があり、全バヨネットサイズに対応している
- マグナーは望遠レンズで、焦点距離を4倍にすることができる
- アングルミラーは左右撮影用ミラーで、ローライフレックスの「スタンダード用・4×4用・スタンダードと4×4両用」の3タイプがある
- ローライフォトはビューレンズに装着することで、フォーカシングスクリーンでの被写界深度確認が可能である
- ローライナーは接写が可能なアクセサリーで、ビューレンズ用と撮影レンズ用の2個セットである
- プロクサーは初期接写用補助レンズで、タイプ1は50㎝、タイプ2は33㎝までの接写が可能である